地鎮祭

住いを建てる土地は、そのままにしておけば、草木が茂り、虫や鳥がやってきて、やがて緑深く森となる。人は木を切り、土を掘り起こし、土地をならし家を建てる。その場に本来あるべき自然な世界に入り込む・・・地鎮祭はとこしずめの祭りとも言う。土地神を鎮めるためにおこなう。祭壇の横に砂山をつくり、設計者が鎌で木に見立てた笹の葉を刈りとり、施主が鍬で土を起こし、施工者が鋤でならす。住む人、つくる人の思いが合わさって家づくり、このチームワークが大切なのです。

090308