赤い丸

プレゼが続きます・・・。先ずはオゾンのコンペ、同じ家族・敷地・要望・コスト・建築条件の中で3人の建築家が計画案を競う。同じ条件なのに出てくる案は、それぞれ結構違ってくる。

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例えば、誰かが「赤い丸を描いてください」と言ったとする。しかしそれを聞いた人たちは、大きな丸や小さな丸、コンパスを使った正確な丸、いびつな丸、濃い赤だったり、オレンジに近い赤だったり、マジックだったり、色鉛筆だったり、、、果ては半紙に毛筆で力強く「赤い丸」と殴り書きをしてくる奴まで出てくる。困ったものである。イメージから表現、お題を出した人が思っていたモノと結構な違いが出てくる。イメージと言葉のギャップである。

こうなれば出来るだけ正確に詳細に条件を決め、かたちにしてゆけばと思うのだが、建築となるとそう単純な話とならない。建築家は、何故赤なのか丸なのかその意図の裏側に潜んでいるものは何かなのか、ドウでも良いことをツラツラ考え,何度も描き直しかたちにしてゆく。そしてクライアントが思いもつかなかった案や個性、センスが出てくるのも建築家と家をつくる愉しみなのではと思ったりする。

次は、進行中住宅のプレゼ。

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図面と模型、そしてクライアントとの打合せ。やはりこれは基本。打合せを積み重ね、図面を何枚も描き、、、漠然としていたイメージがようやく少しづつ纏まりだす。