内部路地

090311

路地に並ぶ植木鉢・屯する猫・下見張りの家・古いお堂や昭和商店・・・今も下町風情が残る都内の敷地。「下町らしい心地よい居場所」を、住まいに取入れるかとができないかと考えた案です。
下町の心地よさとは、住まいが密集し建て込んでいても、限られた土地を合理的に有効利用し、そして光や風、緑などの自然を上手に暮らしの中に取り入れる工夫なのかもしれない。
この案では、道路と住宅の間に一間程の外部空間を取り入れ、庭・玄関土間・縁側・テラスなどを配し、各部屋も外部に向かって大きく開くように計画。そして道路際に大きな格子を配置し、道行く人や隣家からの視線はカット、光や風のみ取り入れ、よりプライベートで室内の延長として使える外部空間=内部路地のような場所を提案しています。