柿の木坂の家(戸建てリノベーション)
建物は親世代が建てた既存住宅を中心に増築された建物です。既存の1階は、応接室とトレーニングスペースとし、引き違い戸で分けられる可変性のある空間としました。玄関横の浴室を撤去し、広いトイレと大容量のシューズクロークを設置。建物の歴史が感じられる木製の壁、建具、階段は再利用しています。玄関まわりなど凝った和風の建具などはそのまま残し、傷んだ壁を珪藻土塗りとし、再利用できるところはそのまま残し活かしました。
2階は、小さな個室で分割されていましたが、壁を撤去し広々としたリビングルームとしました。既存になかった内壁や断熱材を入れ、インナーサッシの二重窓としています。ご夫婦それぞれのデスクと本棚のスペースをつくり、縦格子で仕切っています。キッチンはアイランドタイプのキッチンカウンターを造作。大容量のパントリーと繋がっています。床は無垢カバザクラ、壁は珪藻土や珪藻土クロスを使用。既存建物にあったステンドグラスを壁や、窓、欄間、建具にはめ込みました。仕切られていた壁を撤去し広々とした空間とすることで、光や風が入り、庭の樹木が眺められゆったりと寛げる住まいとなりました。
家族構成 | 夫婦+犬2匹 |
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建物構造 | 鉄骨+木造2階建 |
敷地面積 | 177.77 ㎡(53.8t) |
建築面積 | 104.62 ㎡(31.7t) |
延床面積 | 182.64㎡(55.34t) |
撮影 | 大橋愛 |