細川紙

小川町と東秩父村では今も、手漉きの技術を持った職人さんたちが和紙を製造加工している。「細川紙」は楮100%の未晒し紙で、重要無形文化財の指定を受けている。

家づくり学校の生徒たちと、埼玉県比企郡小川町にある「久保昌太郎和紙工房」を訪ねた。

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和紙の原料は、楮、三椏、雁皮などの植物の繊維。原木を蒸し皮をはぎ、煮沸。柔らかくなった材料は、「かず打ち」といって餅つきの臼のような中に入れ、繊維を打解してゆく。

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どろどどになった材料を漉舟に入れ、トロロアオイで粘りを調整し、漉いてゆく。

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自然の恵、素朴かつ上品で丈夫な和紙。光に透かすと表情が移ろい奥深い。汚れたり破れても、霧吹きで剥がし貼り直しができる。また柿渋を塗ると防水防虫の効果もあるのだ。

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受け継がれたきた技術や素材、ぜひとも家づくりに生かしていきたいものですね!