釜ヶ崎

090121やっぱり本場のたこ焼きは美味しい。ということで京都から東京に帰る途中、大阪に立寄ることにした。

天下茶屋から新世界まで歩く。天下茶屋は大阪の下町、昔懐かしいアーケード商店街・木造下見張りの長屋・トタンの工場・・・・漫画「じゃりんこチエ」に出てきそうな町なみ。

仕事柄、町なみ調査や住宅見学会には出かけるが、TVや雑誌に出ることも無い町を歩いてみるもの結構楽しい。

天下茶屋と新世界の間にはあいりん地区、通称釜ヶ崎(カマ)と呼ばれる労働者の町、日本最大のドヤ街がある。道路両脇には廃材とブルーシートでつくられた即席屋台、どこから仕入れたのか謎の品物を道端のゴザに広げるお店、髪の毛ぼさぼさ、焦点の定まらない目の人たち、饐えた臭い・・・・危険なオーラが漂っている。写真などとても撮れる雰囲気じゃない。地元の人たちにとってはデンジャラスゾーン。しかし最近、釜ヶ崎は外国人バックパッカーに大人気、注目の的。「ドヤ」の一泊料金の相場は、2000円前後、食堂なども異常に安い、ジュースの自販機まで100円以下、、、京都や奈良に行く交通の便も良い。その日暮し、人が人として精一杯生きているリアルな町。治安は決して良くないと思うのだが、旅行者と話していると自国の危険区域に比べるとまだマシだという。世界は広し。

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カマに隣接する、ジェットコースターつき公共建築。