囲まれていても

071013 都心に住まいを建てるのは大変だ。ほとんどの敷地は、周りを隣家に囲まれている。3方向はまだマシで、2mの接道部分のみ空いていて、4方向ぐるりとアパートや高いマンションに囲まれている旗竿状の敷地もある。窓を開ければ隣の窓や室外機置き場・・・・雨戸やカーテン年中閉めっぱなし、てなことも多い。

おまけに接道部分がやっと人が通れるだけの幅しかないところもある。住まいは2mの道路に繋がっていないと建てられない。その場合、建替えはムリなので、既存の柱・梁を残してリフォームするか、隣家と協力して建築基準法上の策を練る。
しかしいくら囲まれていても、時間によってきれいな光が差し込む場所、季節の風が抜ける場所、隣の庭が見える場所、建物の隙間から見えるなごめる風景などがある。そんなポイントを見逃さないよう、設計を考えてゆく・・・。