まちの特徴

090213 はじめての敷地に行くときは、設計の手掛かりになるようなものは無いかとできるだけ時間を掛け周辺を歩くようにする。
同じ東京でもところ変われば、まちの雰囲気も随分と違ってくる。うろうろ歩き回っていると住宅街の中に、古い小さなお堂があった。看板を見てみると、暦応(1338~42)頃、地より出てきた二尺ばかりの異形な石を祭る、石神信仰のお堂とある。石は夜な夜な鷺に化け、村人たちに相撲を仕掛けたという、今から700年前の話である。いろんな物語や小さな建物が一つ一つ集まり、まちの特徴をつくってゆく。