大谷石-yoshihara

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大谷石の採掘は、地下掘りといって地下深く掘り進み切り出される。今回訪ねた現場は地下50m、仮設の階段をつたい地底までひたすら下る。

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地の底は大谷石に囲まれた静かな空間、岩肌より水が染みだし、ひんやりと清涼感が漂っている。大谷石は、ゼオライトというスポンジ状の小さな穴を持つ多孔質構造となっている。ゼオライト成分はマイナスイオンと遠赤外線を放出し、癒しや熟成の効果があるという。

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昭和30年代ぐらいまでは、大谷石が盛んに使われ職人も多く現場も活気に溢れ、全盛時代だったと言う。しかし現在はコンクリートブロックやタイルなど工業生産品が主流となってしまっているのが現状なのだ。

でも地下深くから切り出された石には、工業生産品にはない何ともいえない深みや存在感がある。そして規格化されていない分、面白くその使い道はにはさまざまな可能性がある。