「未来をのぞく住宅展」にて-miyamoto

先々週の6,7日は福島県いわきにて、先週13、14日は府中にて「未来をのぞく住宅展」に光風舎も参加しました。どちらも雪が降るほど寒い日もありましたが、沢山の方が来場されて、いろいろな方たちとお話しすることができました。終わって感じたことは、「家づくり」についてもっと設計者が発信していかないといけないんだなあ、ということでした。30代の若いご夫婦が、土地を買って、家を建てる。。。みなさん 本当はいろんな夢を持っていて、「こんなふうに過ごせる家がいいなあ」と漠然としたものでも持っています。でも、どうしたら実現できるのか、現実はとてもわかりにくくなっています。それで、とりあえず モデルルームへ行ってみる。すると、すぐにプランと見積を持って営業マンがやって来て。。。という流れになって土地を買うとローンなどもあり、時間もなくてパタパタっと建ててしまう。「数年前に時間もなくてすぐにメーカーで建ててしまったけど、思っていたものと違う。その時、こういうこと(設計事務所の存在)を知っていたら、きっと違ってたのに。。。」と仰る方たちによくお会いします。
既存の建物をリフォームしてある程度、ご要望に改築するこはできます。でも建築は構造や法律やいろいろなことが絡むので、骨格自体を大きく変えていくと、コストもかかり、建替えるのと同じくらいの値段になってしまいます。土地購入から竣工までの期間やローンの金利や条件つきの土地など、今は確かにメーカー側に有利な仕組みになっています。でも「住まい」を家電のような「商品」として捉えるか、「自分のための空間」として捉えるかで、進んでいく方向は全く逆へ向かいます。一度建てると普通はなかなか壊せるものではありません。ここはひとつ、深く深呼吸、「本当にしたいこと」をじっくり考えてみてはいかがでしょうか