基本設計では、構造方式の検討、法律関係のチェックなどを行い、建物の基本的な空間構成を設計します。
住宅の場合、主にスウェーデン式サウンディング試験法を行います。地盤の硬軟、締まり具合、土層の構成を判定します。このデータを基に、杭、基礎、建物の構造の方法を検討します。
建築基準法などの法律に遵守した計画となる様に役所等と何度も打ち合わせを行います。
用途地域、容積率、建蔽率、高さ制限、斜線、防火地域、壁面後退、etc…
*各工法にはそれぞれの特徴があり、一概にはどれが優れているとはいえません。
建物の規模・形状・構成方法・コスト等の条件をもとに最適な工法が選択されます。
名称 | 特徴 |
木造軸組工法(在来工法) | ・日本の風土・気候の中で培われてきた伝統的な工法。 ・熟練した技術を持った職人が必要。 ・柱と梁でつくられている為、増改築しやすい。 |
2*4工法(ツーバイフォー) | ・2インチ*4インチの部材でつくられる、北米で開発された工法。 ・マニュアル化が発達しており、熟練した職人でなくても施工可能。 ・壁自体が構造となっている為、増改築は難しい。 |
鉄骨造(S造) | ・H鋼の柱と梁+ブレースによりつくられる工法。 ・各部材は工場にて加工されるので精度が高い。 ・柱間の距離が取れるので大きな空間・開口部をつくることが可能。 |
鉄筋コンクリート造(RC造) | ・鉄筋を組んだ型枠の中にコンクリートを流し込んでつくる工法。 ・自由な造形の建物をつくることが可能。 ・耐震性・耐火性等に優れるがコストは割高。 |
1/100~1/50程度の図面や模型で、様々なパターンの形や間取りの検討を行います。
「どのような暮らし方をしたいか」ということを建主さんと何度も打ち合わせを行い、 建物の配置、光や風の取り入れ方、周囲の環境とのかかわり方、開口の開け方など 基本的な構成を決めていきます。
*打ち合わせ、検討を重ねることで、より良い方向に変化してゆく図面と模型。
<A案>
<B案>
<C案>