川口道正さん設計の住宅見学会。この住いはなんと建坪が3.4坪、3階建てだが延床も10坪とかなり小さい。名前の付け方も面白く、ほとんど鉄板でつくっているので"小鉄"。中に入ると漆黒の空間、ルーバーに挟み込まれたガラスよりスリット状の光、かなり絞り込まれたスポットライト、狭いながらも陰影・奥行きが感じられる設計。緑を意識した借景窓、外壁と一体化した開口部、こんな端っこまで使ったのかという収納・・・ここらへんは川口さんが得意とするところだ。鉄板の使い方も徹底していて、庇・階段・建具・収納・・・キッチンの天板までステーキでも焼けそうな分厚い鉄板。それにしても小さい。これを設計した建築家はスゴイが、ここに住む人もスゴイ。