左官仕事

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左官仕事は水商売に例えられるという。
基本材料は単純。土と砂、割止めの藁やスサに、ツノマタなどの海藻糊を混ぜ、水で捏ねる。粘土質の土で強度を出し、砂で調整、ワラで繋ぎ、糊で固めるという訳だ。
ネタは、職人さんが鏝で塗ってゆく。水が引き、ネタが固まるまでに仕上げないと微妙な調整ができないので、時間との勝負となる。水を上手く扱える職人は手際良く、腕も確かと言われているのだ。

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しかし工業化の波により、左官仕事は大量生産の化粧合板やビニルクロスに奪われてしまう。
単純だけれど、左官は土などの種類や調合方法や水や塗加減で、量産品には無い、無限の表現が広がっている。そしてなによりも環境に優しく人の手が仕上げに直結している仕事なのである。

121129c 中野区にある「富沢建材」を訪ね左官を学ぶ。