静岡旅行記その3-tomikawa

KIF_1916 秋野不矩美術館へ。藤森照信氏設計で、RC造で小高い丘の上にあります。秋野不矩さんの生家は側にあるらしいのですが、美術館は高いところがいい。ということで小高い丘の上に設計されたそうです。

建物の特徴は、とにかくコンクリートはみせず、自然のものをそのまま使う。電柱一本も、木でつくる。一見木造かと思いたくなる建物です。展示室も変わっていて靴をぬいで、籐ござの展示室、大理石の展示室と続きます。
今回藤森照信氏設計の建物を初めて見に行きましたが、人の手が感じられる建物だなと感じました。すっきり、ピッチリつくるというかんじではなく、人のぬくもりのある建物だな。と。実際工事中も、藤森さんが体を動かし、手をいれた事もあったそうです。ただ、RCを覆う自然素材が装飾として使われていることに、全てを木造では無理だったのかな、という疑問も抱きました。そして機能と素材とそして装飾的なことが兼ねられればなと感じました。KIF_1929

そして忘れてはならないのが、ここの館長さん、ふらっと出てきてたくさんのことをしゃべってくれます。使った材料から木の種類、工事中の秘話まで。施工がどのようになっているのかなどの、質問にも答えてくれる。話していて秋野不矩さんの事が大好きなのだなぁ~と感じさせられる、かわいらしい方でした。