稲田石は、石英、長石、黒雲母の3つの鉱物により構成される花崗岩。通称、白御影とも呼ばれる白地に胡麻が入ったような美しい石。公共施設や駅、寺など、都内の建築で見る馴染みの素材。 茨城県笠間の稲田石の採掘場見学へ。
昭和の初め頃まで、建築材料として幅広く使われてきた。しかしその後、建材の量産化、輸入石材などにその座を奪われ、また仕事もキツイので後継者問題などもあり、現場は厳しい状況となってきている。
素材の現場を訪ね、実物を手に取ってみて、そこに携わる人たちと関わり、実際の設計に生かしていくことが、継がれてきた産業を守ってゆくことに繋がってゆくのだ。