格子のデザイン

雑誌の取材を受けました。格子についてのインタビュー。
都心の密集地や狭小地などで、住まいを設計するとき、格子を取入れることがあります。建て込んだ敷地は、光や風を取入れることが難しく、また隣家の視線が気になります。そんな場合、格子を利用します。

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上は格子で囲まれたベランダ。外からは中のようすが見えないが、中からは外の景色が見え、風や光を通す。囲われているのでサッシュを開ければ室内の延長としても利用でき、夜は格子から明かりが漏れ、なかなかいい感じ。

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室内にも、取り入れています。可動式の建具とすることでフレキシブルに室内が仕切れます。格子の幅やピッチも検討を重ねたオリジナルデザイン。

日本の住まいには、土間・坪庭・格子・借景窓など、昔から受け継がれてきた知恵や意匠、数々の工夫があります。四季の移り変わりを愉しむ豊かな空間、絶妙な光や風のコントロール方法、ハッとするような美しい意匠・・・・・それらは今の住まいにも十分に取入れることができるのです。伝統的な知恵や意匠をもう一度見直し、現代の技術に上手に組合せ計画することで、魅力的な住まいがつくれるのでは、と思うのです。