中国餃子問題、ただ単に近所のスーパーで餃子を買ってきて焼いて食べただけなのに、 その後ろには目に見えない大きなシステムが流れていた。
素材がなにで、どこで誰がつくって、どのような流通で売られているかわからない・・・美味しそうなパッケージ、焼いて食べたら危険だったなんて。ほんの数十年前までは魚屋・八百屋・惣菜・・・目に見える関係で食べ物を手に入れ問題の出所も明快だった。しかし小さな関係は淘汰され続け、大きなブランドが主流を占め、システムやマニュアルに安全を依存するようになってしまった。しかし狂牛病問題から賞味期限や成分表示の偽装・・・大きなシステムが崩壊してきた。
建築の世界も似たようなものかもしれない、ISO取得を謳っている企業からも問題がでてくる。建築確認申請もそれらに対応し、提出書類や規則がやらた増えたけれど、それも所詮マニュアルやシステムの話、現場の労力が増えるだけで実際の安全には直結していない。
大きなシステムからは逃れられない、しかし同時に自分たちの回りから、小さな目に見える関係を育ててゆくという選択肢もまだまだ残されている・・・。