住まいの耐震

画像のグラフは、今日の東京新聞に載っていた神戸大学の建築研究室の調査データーです。阪神大震災は、神戸市などでは震度7の直下型地震でした。

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表を見てみると、神戸市内では当時、旧耐震の木造住宅が約73%と多かったということもありますが、古い建物ほど被害が多く、死者が出た木造住宅の98%は、旧耐震基準の時に建てられていたということです。 (新耐震の住宅は2%)

建築基準法施行令の改正によって新しい耐震基準(いわゆる新耐震基準)が施行されたのは、1981年(昭和56年)これ以降に建築確認を受けた建物に対しては新耐震基準が適用されています。
旧耐震の建物は、国や自治体の助成制度もあり耐震診断をおこない補強すれば、新耐震基準まで強度を上げることが可能なのですが、今までの生活や工事、コストのことも有り、なかなか進んでいないのが現状です。

日本で地震が発生しないところはありません。近い将来、起きるといわれる首都直下型地震では都心の広範囲で震度6強の揺れが想定されています。住まいの基礎や柱梁などの構造は、耐久性や人命に関わる重要な部分です。「いま、地震がおきたらどうなるか」を想像して、一人一人が考えないといけない問題です。