伝声管を見に行きました

設計中の建主さんから「伝声管」のご要望がありました。
「伝声管」というと「天空の城ラピュタ」のイメージなのですが、ネットなどで調べてみても今一つ何が正解なのかわからなかったので、実物を見るため横浜山下公園の氷川丸へ行ってきました。

氷川丸は子供が小学校低学年くらいに行ったことがあったのですが、久しぶりに行ってみて すっごくおもしろかったです!特に操舵室と機関室。

操舵室にある船長室と繋がれている伝声管です。

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この伝声管は管は30φ位、先端の漏斗状部分も直径が90φ位で(一応スケールで実測)つなぎ目の溶接もラフな感じでした。壁、天井の中を管が意外と曲がりながら配管されていました。結構シンプルなつくりでよさそうでした。

こちらが船長室の伝声管。

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それにしても伝声管は人気がありました!特にファミリーの場合、見るなり家族で二手に分かれて、操舵室の伝声管にはお母さんと小さい子供達、下階の船長室の伝声管にはお父さんが走って行き、お父さんが「おーい!!」とか呼んでいるらしく 子供たちが一生懸命耳をくっつけまた答えていました。お母さんに訊ねてみると「小さな声だけど確かに声が聞こえてますよ」とのこと。船長室で1人大きな声で伝声管に向かっているお父さんもエライ! 

外のデッキの伝声管。こちらは管が60φ、漏斗状部分は110φで操舵室のものよりも大きなものでした。

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こちらは、船の最下部にある機関室の伝声管。先端の部分は漏斗状ではありませんでした。
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このように意外と寸法、形もまちまちで、また作られ方もラフな感じでした。
声を通す管があって、その両端に声を集めるための形状の物が取り付けられていれば、OKという感じでしょうか。

船の中には伝声管以外にもおもしろいもの、味のあるデザインのものが沢山ありました。
窓、ドア、スピーカー、照明、機械。。。

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