五山の送り火-miyamoto

070825_2 京都の五山の送り火、大文字焼き。お盆の間に戻られたご先祖さまが、西方浄土へ帰る16日に、家からでなく、京都の町全体で送ろうというものが大文字なのだそうです。起源は諸説あるようで、空海が始めたとも、室町や江戸初期ともいわれているようです。いずれにしても、壮大なイベントです。真っ暗な夜空、京都の町を囲む山に巨大な文字を一つずつ、炎で浮かび上がらせる。今年は銀閣寺の近くで「大」だけ見ましたが、以前近所のマンションの屋上で見たとき、オレンジ色に燃えている文字や絵たちにが遠くぼおっと浮かび上がっている様子は、なぜかナスカの地上絵を思い出し、霊感もないし、幽霊もみたことなどないけれど、何かが沢山昇っていってるんだろうか?という気持ちになりました。花火大会のような派手さはないけれど、町中の人が外に出て火がともるのをじっと待ち、ともったら納得して、タラタラと歩いて家に戻る。その間にぼおっと燃えていた文字がだんだんと下火になっていく。夏が終わるな、と感じさせてもくれる行事です。