京都の町を歩いていると”こりゃあかんやろ”と思ってしまう建物が年々多くなってきている。いい感じの町屋の町並みや商店街に突然、××ホームや××地所・建売・輸入住宅・流行の建物・・・。建てた会社のモラルはもちろん問われるが、そこに住む人・くらす人も何を考え何を思い、なにも考えられなかったのだろうか、建物を建て、もしくは買ったのだろう・・・首を傾げてしまう。確かに建物はそこに住む人がお金を払い、法律的に問題なければ、どんなものでも建てられるのだけど、それにしても・・・。京都の町屋の問題は、奥が深く難しい。もともと町屋は百年以上の昔から、町の中にある住まいなので、伝統保存地域などを除き、今の建築基準法に上手く適合していない、3階・5階・10階、マンション・ビルなどが平気で建てられ、木造が建てられない場所に建っている町屋も多い。そこに住む人ががんばって維持している場合も数多い。日々、いろんな国や町から歴史・伝統を探しに人々が訪れる京都、果たしてこれで・・・。一つ一つの建物が環境をつくり町をつくってゆく。