住宅の設計で家事をするための人の動き、家事動線は大切なことのひとつです。
住まわれる家族の人数や構成、床面積やまわりの環境などによってその家ごとに、家事動線のとり方はかわっていきます。
こちらは、キッチン、浴室、洗面・脱衣、洗濯ユーティリティー、物干し場を近くにすることで、ストレスの少ない動きにしています。
リビングダイニングからキッチン方向。
キッチンカウンター両側から隣接するユーティリティーへ引戸を開けると
どちらからも入れるのでぐるっとひとまわりできます。
洗面・脱衣スペースと洗濯ユーティリティーを仕切らずに広くて明るい同じ空間としてつくっています。
人工大理石の広い洗面カウンターに並んで洗濯機があり、その先の引戸を開けると外のサービスヤードにある物干し場とつながっていて、洗濯物をすぐに干せるようにしています。
右側のカウンター収納はタオルなど浴室、洗面で使うものが収納されています。
既製品のバスケットなどで機能的ですがおしゃれに収納されています。
カウンターの穴はゴミ入れとし扉の中にゴミ箱が入ります。
障子の内窓を開けるとキッチンとユーティリティーがつながります。お互い見えるだけでなく、空気が流れるので湿気がこもらないようになっています。
洗面・脱衣は浴室とつながっています。脱いだ衣類はカゴに入れ、その後カゴは洗濯機の横のカゴ置場に置かれます。
サービスヤードの洗濯物干し場は、木製のフェンスをつくり、庭からは見えないようにしています。
必要なものがすぐに手に取れるように収納をつくること、
家事の動きをできるだけ短くすること、
動線が行き止まりにならないようにぐるっとまわれるようにしたこと
がこの家の家事動線の特徴です。