この美術館は、坂茂設計のニューヨークからやってきた移動美術館。材用は現地で集められたコンテナと紙筒、テント地など。移動サーカス、芝居小屋、野外ステージ・・・ある日、何もなかった空き地に材料が集められ、仮設建築が組み立てら人々が集まる。かつて、ツェッペリンフェルトのナチ大会では、巨大サーチライトを夜空に向け何百もの光の柱で巨大な神殿を一瞬にして出現させ、観衆に強烈な印象を刻み込んだ・・・。何もなかったところに非日常空間が生まれ、またもとの空き地に・・空間は記憶にのみ残る。仮設建築にはそんな魅力がある。