世田谷文学館で行われていた[花森安冶と「暮らしの手帖」展]へ。
暮らしの手帖は、小さい時に時々母が買ってきていた。表紙の絵に惹かれ開いてみると、文字ばかり。幼い自分には、少々つまらなく感じた。
行こうと思ったきっかけは、当時と同じあの絵のポスターを見たから。たくさんの日常と、身近なものたちの絵に惹かれたからだ。
今回の展示で、久しぶりに「暮らしの手帖」に触れた。『生活する』という事を意識している今、この雑誌は’正直さ’を感じさせられた。商品を売ろう、売ろうとする公告ではなく、自分達の目で本当に良いものを見極める。永くいいものを使い続ける、そういう事を意識させられた。
また、今回の展示は花森安冶さんの家族に対する愛情がタップリと感じさせられるものだった。家族がいて、生活があって、その生活の一つ一つが真剣で、この様な本が出来上がったのかな。と感じさせられました。
最後に、文学館の喫茶店てお茶。美術館にある喫茶店は、落ち着いていてなんだか好きで行くとつい寄ってしまいます。世田谷文学館の喫茶店も、緑が見えて、ゆったりした空気が流れていてよかったです。