下の表は、国土交通省が発表した熊本地震(2016年)における木造住宅の建築時期別の被害状況です。表は1981年5月以前(旧耐震基準)、1981年6月~2000年5月(新耐震基準)2000年6月以降(現行基準)と区分されていて、古い建物ほど被害が多くなっていることが分かります。
建築基準法は1950年に制定されて以来、災害や問題があるたびに見直されてきました。1978年に発生した宮城県沖地震により、1981年に初期の「旧耐震基準」と呼ばれる基準から壁量が倍となった「新耐震基準」に。そして1995年の阪神・淡路大震災により、2000年6月に壁量だけでなくバランスや、柱と壁の接合部分、基礎の形状なども定められた「新耐震基準【現行基準】」へと改正されました。
現在の耐震基準は2000年に改正されたもの、つまりそれ以前の住宅は耐震性が不足している場合が多いのです。
「東日本大震災」から早くも9年が経ちました。備えあれば憂いなし。古家のリノベーションや増築などの計画は、先ずは耐震診断を行い現状建物の強度を知ることから始まります。