以前、お引き渡しした建て主さんから嬉しいメールが届きました。
「うちの郵便受けの行燈、下のほうがちょっと破れたので、和紙の端紙を正月の雑煮で人参抜くのに使う梅型使って切り抜いて貼りました。
記録を見ると2011年にロクタ紙に貼りなおしていただいてるんですが、もうすぐ10年、丈夫ですよね。自然の紙を内装に使うと、丈夫なのに飽きの来ない美しさ、手軽にメンテや工夫する楽しさがあって本当にいいなあと改めて実感しています。」
人参の型抜きを使って和紙を切り抜くとは!建て主さんらしさが出ていて、また生活を楽しまれている様子も伺え、仕事の励みとなり嬉しいが限りです。自然の素材は時間と共に味が出て、いろんな発想や工夫が出来て面白いですね。
このお住まいの郵便受けは、内部に照明を仕込みフレームに貼ったロクタ紙というネーパル産の和紙より灯が漏れるように考えたのでした。