年とともに好きなものは変わっていくもので、30代はじめくらいまで、日本画などあまり興味がなかったのに、近頃はすっかり日本画ファンに。東京国立博物館「対決 巨匠たちの日本美術」に行きました。24人の巨匠たちがそれぞれの視点から2人づつ対決 という形で見比べられるように構成されています。圧巻でした!全てがスゴイ!円山応挙の虎の毛並みや川の流れの写実性、伊藤若冲の鶏の尾のたなびき方、長谷川等伯のシンプルな対象に絞った絶妙なバランス、長沢芦雪の日本最大の虎の絵の虎は、どこか近所の猫に似てるし、与謝蕪村はやっぱり詩的な感じでほのぼのと、そして蘇我蕭白の狂気ぎりぎりの屏風絵に驚く。。。1500~1700年代の作品が多い。この頃既に、現代と通じるバランス感覚があるように思えました。また、当たり前ですが、本物はすごい、昔美術や歴史の教科書で見た絵とは全く違う。日本画は平面的なので、印刷されるとその迫力がなくなってしまう。子供のころに本物を見れると随分違うのになあと思う。そのほか巨匠の人物画を山口晃が描いていてすごくいい。人柄がわかるような人物画。見終わってふと 日本でよかったなあ、と思いました。http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=5315