節理

石には目がある。手で触ってみると滑らかザラザラと、微妙な結晶の方向の違いがわかる。溶岩が凝結するときや地殻変動の際に規則性のある割れ目、専門用語で言う「節理」ができる。

120525a  石の目を読み、節理に沿いハンマーで等間隔のクサビを打込んでゆくと、巨大な岩も見事に真っ二つ。見事な職人技!経験を積まないと目は読めない。

120525b ジェットバナーは、石の熱膨張率を利用した仕上げ。表面を火で炙り、バチバチと音をたて、凹凸をつけてゆく危険な作業。120525c

切りっぱなし、ショットブラスト、磨き、、と稲田石は仕上げにより様々な表情をみせる。岩山から、いくつもの工程を経て建築材料として使われてゆくのだ。