東京都現代美術館にて池田亮司「+/-」。耳鳴りのような微かなパルス音、壁が震えるほどの重低音、数字に置き換えられた音・・・・池田亮司は、極限まで音を分解し組み立て作品をつくりだす電子音楽家/アーティスト。
展示は、ブラックキューブという空間とホワイトキューブからなる。
ホワイトキューブには、巨大な超指向性スピーカーが5台設置され、単一の周波数からなる正弦波が放射される。その中を移動することにより、自分の体と音が干渉し、複雑でリアルな音が体感できるように設計されている。
以前バリ島のお寺でやっているガムランを観に行ったとき、鉄琴の音と音が共鳴し違う音になって響いてきたり、周りの森にはね返り突然後ろから聴こえてきたり、と立体的な音が見えたような気がした。何んだかそれに近いものを感じたのでした。