熱海では、いま新国立競技場で話題の隈 研吾さん設計の「水/ガラス」を見学しました。この建物は約20年ほど前にある企業の迎賓館として建てられました。現在は「海峯楼」という、わずか4室のみのプライベートを重視した旅館として使われています。
ラグジュアリースイートの前に広がる海と、水の縁側が一体となり建築と自然の境界が曖昧となり、浮遊感ある空間となっています。
この建築の隣にはブルーノ・タウトが設計した「日向邸」があります。タウトはそこで「建築とは形態でなく自然との関係性である」という日本建築の考えを形にしたとの事です。この建築は現代的な方法で自然と建築を一体化させ、タウトへのオマージュともなっているのでした。