春の海-miyamoto

「美しい」と感じるカタチは自然の中にあるカタチからきているのでしょうか。
050322
春の海が見たくなってふらりと江ノ島へ行ってきました。穏やかな波、子供はすぐに波打ち際で堤防づくりに熱中し、私も貝殻拾いに精を出し、ひとしきり無心で遊んでいると、ふと静かな波が引いていく時にできるわずかな砂の波の跡に気づきました。静かな波がぶつかり合う様子はレースのカーテンのようで、その後に残る砂の模様のラインがとても美しいのです。でも一瞬で消えてしまう。平凡な貝殻も砂の上に並べてみると、同じ色調でも全て違う柄、その貝の人生?が表されているのか自然によってできた模様が美しいと思うのです。
私は7歳の時に東京から湘南へ引越しをして以来結婚するまで海の近くで育ったせいか、急にどうしても海が見たくなってしまうことがあります。海だって芝浦、横浜、鎌倉、江ノ島とありますが、私にとっての海は辻堂海岸です。江ノ島から茅ヶ崎よりに少し離れた、それほど観光客もいない、サーファーと地元の犬の散歩やマラソン人の静かな海にくると、帰ってきましたーという感じで、頭の中のストレスが消えてパワーが充電されてしまうのです。
こんな自分にとっての場所があることは幸せなのかもしれません。ふとうちの子供にはそんな場所、あるのかなあ?と考えてしまいました。