方解末-yoshihara

とある人に’92年、銀座の路上で500円で買いましたという会田誠《方解末と辰砂》という作品を見せてもらった。手のひらに入るほどのサイズ、へその緒を入れる桐箱の中にはこれまた小さな日の丸弁当のようなものが納まっている。方解末とは方解石の白い粉、辰砂は赤色の顔料どちらも日本画の素材。080428

箱にはサインペンの走り書き作品名とシャチハタ判子・・・。当時学生だった会田の日本画に対する小さな抵抗・・ここからやがて大きな流れとなってゆく。

16年前、中村政人・村上隆・小沢剛・会田誠たちが”ザ・ギンブラート”という企画を考えた。美術家が画廊から如何に自立するかがテーマ、銀座のナビス画廊の前に集合。小沢剛は画 廊前の街路樹に牛乳箱を設置そして、、、、なすび画廊と名づけたのだった。