戸建て住宅リノベーションで大切なこと

木造戸建て住宅のリノベーションで大切なことを5つまとめてみました。

①耐震性

耐震診断をおこない耐震性を確認して、不足していたら耐震工事をおこなうこと。建てられた当時の構造の作り方ではよくでも、今の基準に合わないことが多いからです。

補強工事は、室内側壁をはがして補強を行う場合と、外壁を変える場合は、外側から行う場合の2通りあります。ご予算や状況によってどのようにするか決めていきます。

②水廻り設備

竣工して20年以上経っている住宅の場合は、水廻設備は使われ方にもよるので一概にはいえませんが交換したほうが良いことが多いです。その時に気をつけたいことが、最近の水回り機器は節水型になっているので、既存の排水配管の勾配や長さ、桝などをそのまま使用しても大丈夫かどうかの確認が必要です。例えば昔はトイレはタンクがあってそこから水量の多い水が一気に排水していましたが、少ない量で便器から排水管へ流す様につくられています。

③断熱性能

室内側壁をはがして工事ができるときは、断熱材を新しく交換していきます。特に入れたい場所は、屋根・天井附近と1階の床です。可能であれば内窓などで窓まわりの断熱も高めながら、断熱材も断熱性能がよいものをいれていきます。

④暮らし方

今まで暮らしてきて不便だったところを修正していきます。収納がほしい、家事動線の見直しがしたい、お子さんが成長したことでのそれぞれのスペース確保など、家族構成の変化に対応すること、これからどのように暮らしたいかイメージしてみましょう。それをもとに設計者と相談しながら、具体的な打ち合わせをしていきます。

⑤予算

予算の上限を決めておくことと優先順位を整理すること。リノベーションは設計をすすめていくうちに、あれもこれもとどんどん増えていきがちです。ただ、その分予算が大きくオーバーしてしまわないように無理のない予算の計画をたてましょう。