窓からは金木犀のいい香り。
もともと借景とは日本庭園を造るとき、庭の外に見える竹林や山々を、庭園の景色の一部として取り入れる技法です。
都心に住まいをつくる場合にも、借景は可能なのです。庭の緑や隣の庭、近くの公園や街路樹、回りが隣家に取り囲まれていてもその隙間から差し込む光、トップライトからは青空や月が借景として室内に取り込めます。
四季移ろう自然の景色。窓から見える景色によって室内のイメージも随分違ってきます。窓の大きさや位置は、設計の時にも気を使う部分。借景と住み心地は関係してくるのです。