1959年竣工、広瀬鎌二設計(改修:神保哲夫)の上小沢邸見学。余計なものはつくらず、沢山のモノは持たず、本当に必要なものだけでこの住いは構成されている。ミニマムなデザイン、ライフスタイルは徹底され、樋は無く鎖を伝わり雨水が落ちる、カーテンも網戸もない、シンプルなSUSの取っ手、キッチンはガラスの天板にシンクとレンジが落とし込まれているだけ、厳選された家具と収納、書籍・文具も最小限、食器類も白のみ、味噌汁も白いコーヒーカップで飲むとは・・・。そのどれ一つとっても考え抜かれている。収納や持ち物は少ない方が良い、それよりも居心地の良い空間を大切にした方が生活が豊かになると住い手は語る。「本当に必要なものは何か」考えさせられる住い。