カウンターアローファン。。。難しそうな名前ですが、とってもシンプルな仕組みのファンです。建物の室温を、このファンによって一定の温度に保たれることができます。中延の家のように狭小住宅で縦に長く、階段が吹き抜けて間仕切りなし みたいな空間に効果のある おススメのファンです。
まず中延の家では、3階ロフトにダクトの先端があります。
3階キッチンの上のロフト。この建物で一番高いところです。ロフトは小学生くらいの子どもたちに人気があり、訪ねてきてくれた方のお子さんたちの遊び場として活用してます。絵本を読んだりブロックをしたりできます。ロフトは子どもも大人もちょっとワクワクする空間ですよね。
そんなロフトの隅にダクトの先端があります。
このダクトが1階床下収納まで続きます。半地下の7.5畳の床下収納は。。。
この奥にダクトの先端があります。
冬は暖かい空気が3階ロフトに集まるので、それを1階半地下までファンで送ります。逆に夏は半地下のひんやりした空気を3階ロフトに送ります。空気の流れがあるので、半地下の収納でも湿気が溜まりません。カビ対策にもなっています。また1階和室の床下に暖かい空気が流れるので和室の床もほんのり温かくなります。
そしてファンの機械本体はどこにあるかというと、2階の脱衣スペースの収納の中に。
ここの壁に切り替えスイッチがあって上下方向の空気の流れを決められます。
冬 太陽の光が沢山入る3階は暖かくその空気をファンで1階半地下まで送ります。暖かい空気がゆっくり流れてきて半地下の事務所、階段スペースを通って2階にも流れていきます。通常縦に長い建物は1階と3階では室温の差がでたり、暖房している部屋とそうでないところとの室温の温度差がでやすいのですが、カウンターアローファンによって、建物全体の空気が大体同じくらいになっています。そんなに大掛かりな機械ではなくシンプルな仕組みですが、効果はあります。