なかでも私が一番心に残ったのは、藤本壮介さん設計の住宅。
2~3畳ほどの白い箱が敷地のあちこちに積み木のようにランダムに積み上げられた形状で、敷地のいたるところに梯子や階段があり、部屋へ行くにしても2~3通りの行き方があるんです。
2~3畳ほどの白い箱が敷地のあちこちに積み木のようにランダムに積み上げられた形状で、敷地のいたるところに梯子や階段があり、部屋へ行くにしても2~3通りの行き方があるんです。
中から行くもよし、外から梯子をよじのぼって行くもよし。
中から行くとしても、ただ階段を上って・・・なんてことではありません。
1階からはしごを昇って2階へ行き、脇にあるさらに狭いはしごをよじのぼって天井にあいた小さな穴に体をつっこむと、そこは狭くて天井の低い隠れ家のような3階。
それはさらに地上に通じる梯子や、ちょっとしたテラスに通じています。テラスにも階段があり、地上や2階へ行くことができます。
いろんな方法で敷地中をぐるっと廻れるんです!!!!
って言葉じゃなかなか伝わりませんよね・・・
自分が家のどこにいるのかわからなくなってしまう感覚で、とにかくもう、ワクワクしっぱなし。
子供にとっては家中がまるでジャングルジムのような夢の家ですね。
実際住むとなると、温熱環境は機械の力に頼らないと辛そうだし、収納スペースも困りそうだし、バリアフリーの対極だし、いろいろ不都合もあるんだろうと思いますが、母屋の他に離れを持つゆとりがあったら、欲しいな、こんな家。
なんだか、建築のもつ力を改めて感じさせられる家でした。